日本の良いところ
なんかとにかくここのところ、日本はおろか、東京からもろくに出ない生活をしているのですが、日本や東京のことを客観的に知る機会はぼちぼちあったりします。
この間も東京に旅行に来たフランス人と話していたのですが、日本の何に一番感動しているかと言うと日本の伝統文化だとかはたまたアニメやマンガだとか、そういうことよりも、いかに街の中がきちんとしているか、と言うことに感動するみたいです。
良く聞くのは電車が時間に遅れずに来る(←事故とかで結構遅れるときもありますけどね)、電車に乗ろうとする人がちゃんと列を作って順番を待っており、我先に乗ろうとする人たちがいない、とか。
それから、レストランに入ると店員さんたちの勤勉さにまた感動します。
例えば、誰かが見ているわけではないところでも、お客さんが帰って食べ終わったお皿をさっさっと手際よく片付ける。そして、その空いたテーブルを布巾で拭く。その一連の行動を一生懸命やっているんですね。テーブルもぴかぴかになるようにちゃんと拭く。
たとえば、この布巾でテーブルを拭くという動作はどうなるかというと、フランスだと働いている人は少しでも楽をしよう、と思って拭いているかもしれないし、誰も見ている人がいなければそれこそ適当にやってしまうわけですね。そういったところが全く見られないので感動しているのです。
とにかく安全については、色々と具体的に褒めちぎっているのを聞いて私も「なるほどなあ」と、また日本の安全がとても得がたいものであるという事を再確認するのです。例えば、携帯電話を売っているお店がそこここにたくさんある。店頭に最新モデルの携帯電話が並べてあります。驚くのはそれがチェーンなどで繋がれていないということだそうです。そんな風に並べたらフランスでは3分後には全部なくなっているよ、というわけです。
それから、道端に駐輪している自転車の列を見ても驚いています。マウンテンバイクとか折りたたみ自転車とか結構いい自転車が駐輪してあるんです。そういうのが盗まれずにそこにずっと置いてあるということが驚きなんですね。
物が豊かだからそうなるのでしょうか?
それもあるとは思うけど、それだけじゃない気もするなあ。
それとも、単一民族国家だからでしょうか(←これも細かく言うと違うけど、ちょっと今はおおまかにそう書いておきます。)。
というか、そのフランス人は特にきちんとした事が好きなタイプらしくて、きっとフランスでのそういった数々のいい加減なことに常々嫌気が指しているんだろうなあ、とも思いましたが(笑)。
どうして日本人がそんなに勤勉になってしまうんだろう、と思うけど
やっぱり漢字のせいかなあ、と思ったりする。
読み書きが満足にできるようになるためには、かなりの文字を覚えないといけないわけですよ。それで、漢字を覚える作業と言うのは天才技とかそういうのでどうにかなるものではなくて、やはり地道にコツコツと、という風に覚えていく人が大多数であるだろうと思う。
なんて事になると、じゃあ、中国人も同じくらい勤勉か、という事になるわけですが、それはよくわかりませんねえ。読み書きができなければ余り関係ないか。
それでも最近は凶悪な事件が起こったりして、日本の安全神話も崩れ始めているとも言われますから、こういったものは失わないように大切にしたいものですね。そういう素晴らしい国に生まれ育ち生きることができる、という素晴らしさを忘れないようにしたいものです。
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